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国会リポート

第331号(2017年4月26日)

総覧

「中国抜きでも問題解決をする。すべての選択肢がテーブルの上にある。」

 相手がトランプ大統領だけに、北朝鮮の金正恩第一書記は震え上がったに違いありません。ミサイル発射や核実験を強行すれば本当にアメリカの軍事攻撃を招きかねませんし、かといって、鳴りを潜めればそれに臆した張子の虎と金正恩体制は内部から崩壊しかねません。一方、トランプ大統領にとっても軽々に軍事行動を取れば、多数の犠牲者を覚悟することになりますし、何もしなければ今度は腰砕けの攻めを負うのはトランプ大統領自身となります。固唾を呑んで見守ったチキンレースは、「発射はしたが失敗した。」という双方が踏みとどまれる微妙な結果になりました。アメリカのサイバー攻撃によるものとか、北朝鮮自身がわざと失敗させたという憶測が飛び交っています。アメリカの真の狙いは、中国が行動を起こさねばアメリカは最終判断をせざるを得ないと中国に迫るもので、中国は石炭の暫定的購入停止に加え、石油パイプラインの遮断等、カードは残されています。

 軍事行動前のアメリカ側の取り得る経済制裁手段は、北朝鮮取引企業の金融決済をする中国系金融機関を、国際金融ネットワークから遮断をすることと言われています。国際決済システムから外された銀行は成り立ちませんから、あらゆる経済取引が北朝鮮と遮断されるということになります。

 さて、4月18日に麻生副総理とペンス副大統領の日米経済対話がスタートしました。1時間15分の予定時間が1時間で終わったということは、各論にはあえて踏み込まず、お互いが期待する姿を総論的に述べ合ったのだと思います。一方ロス商務長官と世耕経産大臣との会談は1時間半に及ぶものとなりました。資料以外はノンペーパーで話し合ったと云われているので、双方の本音がぶつかり合ったと思います。日豪EPAが作動し、日・EUEPAが大枠合意に向けて詰めがなされている中で、TPPに期待していたアメリカの農業者が、それに代わる日米の枠組みを主張しないはずがありません。最良のシナリオはアメリカがTPPに戻ること。最悪のシナリオは日米交渉が物品間のFTAに矮小化されてしまうこと。向かうべきシナリオは、TPPをTPP11とTPP日米に分断し、同時進行していくこと。そして、近い将来その2つが接着していくことです。野心の低いRCEPは、ルールの不透明性とあいまって、中国の恣意的活用に振り回されます。アメリカは部外者として外され、傍観しているしかありません。アメリカとアジア太平洋にとってベストシナリオは、野心が高く、公正で透明な予見可能の高いルールで培われたRCEPと、TPP11と、日米TPPとが同じ時間軸で進んでいくことです。

 先日、山口県の岩国基地を視察してきました。沖縄の普天間基地移設等の米軍再編を進め、また、その負担を沖縄以外で分かち合うために、厚木基地において長年の懸案であった空母艦載機部隊の移駐に関する国の方針についても岩国市は理解し、検討して頂いています。

 かねてから交流のある福田市長から、我々が市民と取り組んでいる努力を肌身に感じてほしいとの要請を頂き、福田市長と防衛局の案内で岩国基地を視察させて頂きました。米軍基地司令官から丁寧なレクチャーを受けた後、基地内をつぶさに視察し、合わせて米軍と市民の供用予定のスポーツ施設等も視察してきました。福田市長から今後国との調整、懸念事項についてもお話を伺い、その実情は官邸にも報告をさせて頂きました。「ここから戦闘機では20分で北朝鮮に到達します。」と米軍司令官から言われ、思わず緊張が走りました。平和は絶え間ない外交努力と途切れることのない軍事的緊張感で成り立っているということを痛感しました。

今週の出来事「損択?」

 

視察が終わり、帰りの便までの2~3時間を使って岩国が誇る日本の銘酒「獺祭」の工場を見学してきました。地元の酒屋さんと獺祭とを市長に繋いで頂いたお礼も兼ね、お邪魔しました。精米率50%以上の「大吟醸」しか作らない獺祭の平均精米率は残35%だそうです。65%分は無駄になってしまうのかと思ったら、米粉ミルクや米粉バームクーヘン等、無駄なく工夫を凝らしています。

「せっかく来て頂いたので、山のようにお酒を持って帰って頂きたいのですが、そうもいかないので(獺祭に関する)本にしました。」

『そうか、飛行機には(液体の)機内持ち込みはできないからね。』

でも後で送るって手もあるよね。そこは「そんたく」されてもいいかなぁ?(笑)



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