経済産業大臣 甘利明 国会リポート   第 127 号
2008/3/30
 
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いよいよ年度末を控え、ガソリン・軽油の暫定税率が期限切れを迎えます。

本則分とほぼ同額の暫定税率分はガソリンで1リッター 25 円、軽油で 17 円です。税率の継続が可決されないと、その分の課税が無効になりますので、暫定税率分だけ価格が下がります。ガソリン・軽油が安くなる事は消費者としてだけ考えればありがたい事ではありますが、その分だけ歳入欠陥が生じてしまいます。

予定していた事業を断念するか、赤字国債で埋めるかしかありません。徹底的に無駄を排除したとしても、とてもまかなえる金額ではありません。2 兆 6 千億円の歳入欠陥が生じると新設の道路建設はほぼストップしてしまいます。地方自治体の中には計画していた道路の発注を全て凍結してしまったところも出てきました。このまま事業発注が止まってしまうと建設関連中小企業の倒産が頻発する事が懸念されます。

野党は 「混乱を収拾する責任はすべて政府にある」 との主張ですが、今や半分の権力は野党が握っている訳でありますから、応分の責任は自覚しなくてはならないはずです。権限を持つという事は否応なしに責任も付いてくるという当たり前の理屈と向かい合わなければなりません。

さて、7 月の洞爺湖サミットを控え、数種の G8 大臣会合が開催されます。私が主催するのは 6 月の G8 エネルギー大臣会合です。洞爺湖サミットは環境サミットと言われるように、ポスト京都議定書の新しい枠組みを決めるための大事な一里塚となる会合です。1 月のダボス会議で福田総理は日本提案としてセクトラルアプローチによるエネルギー効率の改善を提唱し、先般の G20 で先進国・途上国の環境大臣の前に初めてセクトラルアプローチを日本として提案し、大きな話題となりました。

成長と環境の両立に極めて有効なアプローチであるだけに、理解されさえすれば支持は広がって行きます。全く新しい提案だけに裏を探って警戒する向きもありますが、真摯で粘り強い説得が求められます。NGO や一部マスコミの日本たたきの中を 『我こそが正義』 と信じて前進する姿はまさに、ローマ教会の前で 「それでも地球は回っている」 と叫ぶガリレオの思いですが、歴史が評価してくれる事を信じつつ経済産業省は私を先頭に、歯を食いしばって地道な努力を続けていきます。

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今週の出来事

(新経済成長戦略?!)

外国の要人の中には日本食ファンが少なくありません。ヘルシーブームと相まって、刺身や日本のコメのファンが増えています。石油大臣会合で一緒になったアラブの大臣は、「日本に行くたびに築地に行くんだ。やっぱりトロは築地が最高だよ。」 (俺より日本通じゃん)

生魚を食べる習慣がないはずの国の要人たちから 「寿司や刺身が大好き」 「日本のコメ最高」 という話をよく聞きます。

先般、中東の要人が日本との石油の定期協議のために訪日しました。接待役を務めた私が悩んだのは、お土産を何にするかです。思案の末に、お取り寄せのプレミアム鮭缶と無農薬栽培コシヒカリ、それに最新電気釜に変圧器を付けて渡しました。鮭は食事の席で試食してもらったところ大好評で、プレゼントは大感激されました。

翌日、大臣室に連絡があり 「あのコメを買い増ししたいのだけれども、どこで売っているんでしょうか?」 「日本橋の百貨店の食品売り場です」 と連絡すると、早速大量に追加購入されたようです。

その翌日、また電話がかかってくると 「鮭缶を買い増ししたいのだけれども…」 との事。東京で一ヶ所だけ扱っているところを連絡すると、早速関係者が調達に走ったようです。

日程の都合で、その翌日には専用機で帰国されましたが、もう一日引き止めていたら次は電気釜が大量に売れたハズなのに…。経済担当大臣としては戦略不足だったなぁ。


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