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かつて予算委員会止め男と言われた社会党の大出俊国会対策委員長は 「我々の努力で今回は 2 ヶ月間の暫定予算を勝ち取った!」 などと党内外に宣言をした事があります。つまり、予算の審議を 2 ヶ月間遅らせてその間、暫定予算を組まなければならない状態に追い込んだ、という事を野党の成果として高らかに宣言した訳です。しかし国家予算は自民党の物でもなければ与党の物でもありません。国民のために使う物ですから、国民の物なのです。平たく言えば 2 ヶ月間国民を困らせる事を勝ち取ったと宣言している事と同義語であります。 もちろん、政府が作成した予算案に不備があるなら徹底的審議で改善点を指摘する事は重要な事ですし、まさに予算委員会の議論の本質はそこにある訳です。必要なら野党なりの予算案を提出して、組み換え動議を提出するという事も問題提起の一つです。しかし成立を遅らせる事をもって野党の存在感を示すやり方は 55 年体制時の悪弊ではないでしょうか。審議を尽くし、問題点を指摘し、期限内に成立をさせる。この事が何より重要です。 特に現在の民主党はかつての社会党と違って、現実に政権を目指している政党です。常に自分達が与党になった時の事をシミュレートしながら個々の政策や国会運営に対応していく事が求められます。民主党は責任野党である事が、いま何より求められています。 今週の出来事(天才は忘れた頃にやってくる) 先日の予算委員会で余りにも野次がうるさいもので、野党の議員の固有名詞をあげて注意を促しました。そうしましたら、事もあろうに今度は委員長を口汚く野次り始めたものですから、21 年間の政治生活で初めてキレて大声をあげました。(この議員には野党の理事を通じて後刻注意をさせました。) 委員会が終わると小泉総理が握手を求めながら 「委員長、見事な委員会捌きだったね。でも、まぁ冷静に冷静に・・・」 (あれ?最初に挑発したのは総理じゃなかったっけ?) ところで委員会中の野次にも秀逸な物もあります。質問中の民主党議員が答弁を不服として答弁中にこれを野次り続けたものですから、たまらず与党理事がこれを制すべく 「質問者、静粛に!」 と言うべきところを 「答弁者。静粛に!」 と言い違えてしまったものですから場内爆笑。野次っていた質問者も吹き出して場内は一挙に和んだ雰囲気に包まれました。 「計算してわざと間違えたならあんたは天才だ」 と私が聞くと、頭を掻き掻き 「いや、最初は間違えた事に気が付きませんでした」 との事。自然発生的なものがやはり効果絶大ですね。
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